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キャンプ場レビュー・ノウハウ

キャンプをはじめるにはどうすればいい?①基本編|サイト・移動方法・キャンプスタイルを最初に知ろう

キャンプをやってみたい。でも、いざ調べ始めると「フリーサイト」「区画サイト」「オートキャンプ」「徒歩キャンプ」「ソロ」「グルキャン」など、知らない言葉が一気に出てきます。

さらに道具を調べ始めると、テント、チェア、テーブル、寝袋、マット、ランタン……。最初から全部理解しようとすると、かなり大変です。

僕自身、家族キャンプを15年以上続け、今はソロキャンプにもほぼ毎月出かけていますが、最初から今のスタイルだったわけではありません。家族で大量の荷物を車に積んで行くキャンプもあれば、バックパックを背負って電車やバスで行くキャンプもあります。

まずは道具を買う前に、「キャンプにはどんな泊まり方があるのか」を知るところから始めると、かなり分かりやすくなります。

キャンプ場といっても、サイトの形や車を置ける場所、地面の状態はさまざま。最初に基本的な違いを知っておくと、自分に合うキャンプ場を選びやすくなります。
キャンプ場といっても、サイトの形や車を置ける場所、地面の状態はさまざま。最初に基本的な違いを知っておくと、自分に合うキャンプ場を選びやすくなります。

今回は第1回として、キャンプ場のサイト、移動方法、誰と行くか、道具の高さによるスタイルの違いをざっくり整理します。具体的に必要な道具や予約方法については、次回の②で紹介します。

「区画かフリーか」と「車を横付けできるか」は別の話

キャンプ場には大きく分けて「フリーサイト」と「区画サイト」があります。ただし、これとは別に「車をテントの近くまで乗り入れられる」「駐車場に車を置いて、サイトまで荷物を運ぶ」という違いがあります。

つまり「区画サイトだから必ず車を横付けできる」わけでも、「フリーサイトだから車を横付けできない」わけでもありません。この2つは別々に考えた方が分かりやすいです。

フリーサイトとは?

フリーサイトは、キャンプ場が指定した範囲の中から、自分で場所を選んでテントを張るタイプです。僕のイメージで言えば「その土地の中から、自分の泊まりたい場所を選ぶ」感じです。

BUSH CRAFT BASEの林間サイト。フリーサイトでは、キャンプ場が認めた範囲の中から自分で場所を選んで設営するタイプがあります。
BUSH CRAFT BASEの林間サイト。フリーサイトでは、キャンプ場が認めた範囲の中から自分で場所を選んで設営するタイプがあります。

いいところ

一番の魅力は自由度です。空いていれば、木陰、川の近く、トイレの近く、人が少ない場所、景色がいい場所、平らでテントを張りやすい場所など、自分の好みで選べます。

気になるところ

場所選びは基本的に早い者勝ちになるキャンプ場が多く、到着が遅いと狙っていた場所が空いていないことがあります。大型テントを張れる広さが残っていないこともあります。区画の境界がないため、混雑時には思ったより近くに別のテントが張られることもあります。

区画サイトとは?

区画サイトは、キャンプをする範囲があらかじめ区切られているタイプです。僕のイメージでは「キャンプ場の中で、自分が使う土地を一時的に借りる」感じです。

ニューサンピア埼玉おごせのサイト。区画サイトは、自分が利用する範囲があらかじめ決められています。
ニューサンピア埼玉おごせのサイト。区画サイトは、自分が利用する範囲があらかじめ決められています。

いいところ

予約した区画が確保されているので、フリーサイトのように早く行かないと場所がなくなる心配が基本的にありません。隣のキャンパーとも区画が分かれているため距離を取りやすいです。初めてなら、僕は区画サイトの方が場所のイメージをつかみやすいと思います。

気になるところ

最大の注意点は広さです。大きなテント+タープ+車を入れようとすると全部収まらないことがあります。予約時にはテントのサイズや車を含めて入るか確認した方が安心です。フリーサイトより場所の自由度は低くなります。

オートキャンプとは?

一般的には、車を使ってキャンプを楽しむスタイルをオートキャンプと呼びます。キャンプ場では、車をサイト内やテントのすぐ近くに置けるサイトを「オートサイト」と呼んでいることが多いです。

ただし、実際の乗り入れ条件や駐車位置はキャンプ場ごとに違うので、予約時に必ず確認してください。

例えば、

  • 区画サイト+車を横付け
  • 区画サイト+駐車場から荷物を運ぶ
  • フリーサイト+車を近くに置ける
  • フリーサイト+駐車場から荷物を運ぶ

という組み合わせがあります。

キャンプ場へどうやって行く?

主な移動方法は、車、バイク、自転車、徒歩です。

車キャンプ

一番荷物の自由度が高いのが車です。大きなテント、大型チェア、テーブル、クーラーボックスなども持っていきやすく、ファミリーキャンプでは特に相性がいいです。

ファミリーキャンプ時代の実際の積載例。車なら大きなテントやクーラーボックスなど、多くの荷物を運べます。
ファミリーキャンプ時代の実際の積載例。車なら大きなテントやクーラーボックスなど、多くの荷物を運べます。

ただし、積めるからと増やしていくと本当にすごい量になります。僕も家族キャンプでは荷室をほぼキャンプ道具で埋め、ルーフキャリアまで使ったことがあります。

バイク・自転車キャンプ

バイクならツーリングキャンプ、自転車なら自転車ツーリングキャンプなどと呼ばれます。車より積載量が限られるので、道具の大きさや重さを考える必要があります。僕自身は車と徒歩が中心なので、ここでは詳しく扱いません。

徒歩キャンプ

徒歩キャンプといっても、家からキャンプ場まで全部歩くわけではありません。電車やバスなど公共交通機関を使い、最後に自分で荷物を持ってキャンプ場へ行くスタイルも徒歩キャンプと呼ばれます。

ロッヂ神戸岩での徒歩キャンプの荷物。電車やバスを組み合わせて行くこともあります。
ロッヂ神戸岩での徒歩キャンプの荷物。電車やバスを組み合わせて行くこともあります。

僕も徒歩キャンプをしますが、基本的には電車やバスを使います。持てる荷物には限界があるので、車キャンプとは選ぶテントもチェアもテーブルもかなり変わります。

誰と行くかでも呼び方が変わる

ファミリーキャンプ

家族で行くキャンプ。僕も長年このスタイルが中心でした。

グループキャンプ

友人など複数人・複数組で行くキャンプ。「グルキャン」と呼ばれることもあります。

ファミリーグルキャン

複数の家族で行くキャンプ。大人数になりやすく、大きなテーブルや共有スペースを作ることもあります。

ソロキャンプ

一人で行くキャンプ。食べるのも、焚き火も、寝るのも全部自分のペースです。僕は現在、ほぼ毎月出かけています。

ソログルキャン

それぞれがソロ装備で参加しつつ、同じ場所で一緒に過ごすスタイルです。

ロースタイルとハイスタイル

ロースタイル

低いチェアやテーブルを中心に使うスタイルです。

徒歩キャンプでのロースタイル。低いチェアとテーブルを中心にすると、道具全体をコンパクトにまとめやすくなります。
徒歩キャンプでのロースタイル。低いチェアとテーブルを中心にすると、道具全体をコンパクトにまとめやすくなります。

道具を小さくしやすく、収納スペースを抑えやすい。小さな車にも積みやすく、軽量なものなら徒歩キャンプにも向きます。

一方、小さく軽い道具ほど高価になることがあります。座面が低いと立ったり座ったりが面倒で、腰や膝がつらい人にも合わない場合があります。

ハイスタイル

自宅で使う椅子やテーブルに近い高さの道具を中心にしたスタイルです。

ファミリーキャンプ時代のサイト。大きなテントや高さのあるチェア・テーブルを使うスタイルは、荷物は増えますが、立ったり座ったりする動作はしやすくなります。
ファミリーキャンプ時代のサイト。大きなテントや高さのあるチェア・テーブルを使うスタイルは、荷物は増えますが、立ったり座ったりする動作はしやすくなります。

立つ・座るの動作が楽で、大型のチェアなどを使えばかなりゆったり過ごせます。その代わり道具は大きくなりがちで、自宅の収納場所も車の積載量も必要になります。

どれが正解なの?

正解は一つではありません。

僕自身も、家族で車に大量の荷物を積むキャンプと、一人でバックパックを背負う徒歩キャンプでは、使う道具がほとんど別物です。

大事なのは、最初に「自分はどんなキャンプをしたいのか」を考えることです。

家族で車で行くのか。一人で電車に乗って行くのか。大きなテントでゆったり過ごしたいのか。荷物を小さくして身軽に行きたいのか。

これが決まると、必要な道具もかなり絞れます。

野営については少し別の話

キャンプ場ではない場所にテントを張る「野営」という言葉もあります。

ただし、山や河原など、どこでも自由に泊まっていいわけではありません。土地には所有者や管理者がいます。

キャンプは、キャンプが認められている場所、または土地の所有者・管理者から許可を得た場所で行うのが大前提です。

初心者なら、まずは管理されたキャンプ場から始めるのが安心です。

次回は「実際に何が必要?」へ

次回の②では、

  • 最初に必要な道具
  • 何を買って、何は後回しでいいか
  • キャンプ場をどう探すか
  • 予約するときに何を見るか
  • 初回はどんなキャンプ場が楽か

といった「実際にキャンプへ行くまで」の話へ進みます。

最初から完璧な道具を揃える必要はありません。まず、自分がやってみたいキャンプの形を決める。そこからで十分です。

管理人あれちん管理人あれちん

キャンプ歴が長くなって思うのは、「キャンプ」とひとことで言っても本当に別物なくらいスタイルが違うということです。家族で車いっぱいに荷物を積んで行くのもキャンプだし、バックパック一つで電車に乗るのもキャンプ。最初に自分がどんなキャンプをしたいかを考えると、道具選びで遠回りしにくくなると思います。